五老峰から毛無山へ

平成24年1月9日 快晴  湯の奥部落発8:15→五老峰着11:13→大ガレの頭着18:18→毛無山14:10→麓15:46

下部温泉奥にある湯の奥部落裏にある願掛け地蔵から出発する。

尾根上にある雑木林の下の登山道を登り進む。 やがて、ヒノキの植林帯に入る。一部登山道が不明確になるが、赤いビニールテープが目印。

ヒノキ林が終わり、また雑木林になる。登山道は不明確になるが、尾根上を進むので、問題はない。

何箇所か、炭焼きカマ跡がある。1300m付近には、完全に姿の炭焼きカマが残っていた。 1380m地点の尾根上には、かつての伐採に使ったものか、ワイヤーが尾根を横断していた。

いつの間にか、下部病院裏手からの尾根と合流すると、なだらかな尾根上となる。 その先で、岩場を通過する。

まもなく、樹林の中の五老峰(1618m)の山頂に着く。

昼食後、東方向に尾根上を縦走して行く。山頂部の尾根の東の端から毛無山方面には、直進の尾根でなく、右手の尾根を下って行く。

意外と急坂である。尾根上を登り、下りして行くと、左手に、尾根の側面に白い「崩れ」を見ることができるようになる。

崩れの頂部を二つ通過して、この頭への急坂の登りになる。

坂を登り切ると長い山頂部になる。踏み跡は尾根の最頂部の左手にあるため、我々は、大ガレの頭を通過して、尾根が下り出した、頭を通過してしまったことに気づいた。坂の尾根の最初の頂点が、「頭」であった。林の中に頂部があり目立たない、「大ガレの頭」の看板が木に取り付けられている。

頭からは、また、多少の下りと登りを繰り返し、天子山塊の主稜線が近くに見えて来る。広い尾根上にポツポツと木々が立つ林となり、傾斜が落ちて来る。やがて、木々の先に、山頂を示す白い看板が見えて、毛無山山頂に直接パット出た。

あいにく、この時には、富士山は雲に隠れていた。 休みはそこそこに、麓へと下山した。途中の見晴らし台からの滝が美しかった。

下部から毛無山の山超えをした充実感に満たされた山行だった。標高差1400mもあるが、雑木林の部分が多く、落葉した明るい林の中を歩く爽快感があった。毛無山山頂で会った単独登山者一人だけ。静寂の中で自然を楽しみ、地図を読みながらのコース取りの緊張感を持って歩いた。 参加者一同、車を取りに引き返した下部温泉に浸かりながらゆったりと満足感を味わった。

                                     富士宮山岳会員3人