天子山塊 五老峰



1. 日時:平成23年4月24日           工藤 (晴れ)

2. コースタイム:

9:50下部駐車場発 →10;50鹿除け柵下着 →11:26鹿除け上着 →13:23五老峰着 →15:08湯の奥部落上部入口 →15:58下部駐車場 

3. 概況 天子山塊の山々を調べていると「下部の盟主」の峰があることを知った。そこで早速、行ってみた。

  本栖湖経由で、下部温泉へ。下部温泉病院近くの公営駐車場に車を置き、歩き始める。

 温泉病院の裏にある送電線に向かって、舗装道を行く。「森林浴の森」の看板に導かれて、登るべく尾根の出だし地点の木造のトイレに着く。そこにある踏み跡を登りだす。尾根上を上へ上へと踏み跡を行く。平坦な広場的を過ぎると、まだ細いヒノキの植林帯となる。植林の木々が太くなり、伐採された木がそのままのところもあり、踏み跡も不明瞭になる。木々のない空が見渡せる一面の伐採地に出た。そこは、鹿除けの網が尾根の左右に大きく広がっている。

 網の柵沿いに進むが、低い雑木が伸びて簡単には歩き進めない。網の一部が通り抜けられるところがあり、そこから、新しい植林帯に入る。まだ、植林された木々は幼木のため展望が利く。四方の展望を楽しみながらかすかな踏み跡を歩き、上部の網に30分で着く。切り株から網を越え、別の網柵の間にぽつぽつと立つ 木々をぬうように上部へと進む。明るい、まだ細い落葉樹の間を登っていく。すると、ネットで見た「城壁」岩場に出た。そこは、右に巻いていくと、ロープが張ってある。それに、導かれてまた尾根上を進む。踏み跡は、不明瞭だが、尾根がやせているので登り進む分には問題ない。テープのマークもある。

  やがて、左右が開けて背のような岩場に着く。傾斜もなく、岩上をそのまま歩き進む。また、樹林の中を進むが、木々の背丈は高くない。地面には岩もあり踏み跡はかすかとなるが、登り続けると平坦部に入った。そろそろ一番高いところが、山頂かと思い、あそこかなと思いながら、期待しながら足を動かす。尾根は広いので、高い方に歩き進むと、木々の間に、白赤の棒が見えた。そこまで行くと、古い木片に「五老峰」と書かれている看板があった。展望のない山頂で、小休憩をとる。

   来た道を戻り出す。心配な湯の奥へ下る尾根を、地図と磁石で確認しながら慎重に進む。目印はないかと探すと、湯の奥方面に下る方向にしっかりした赤テープが吊るしてある。その方向に斜面を下ると、青や赤色のテープがかなりある。急斜面な尾根で、踏み跡はかすかしかない。磁石と地図で自分の進む方向を確認しながらの下山となる。斜面がゆるくなると、踏み跡が明瞭になり、一箇所、踏み跡が右方向に巻く。尾根上に戻ると踏み跡が明瞭となり、やがて、立派な山道となった。

  尾根上の道をぐいぐいと下っていく。右側が伐採地で展望の利くところに出た。もう、山道は傾斜がゆるく成り、歩きやすい。10分もしないで、舗装道が左下に見えて来た。すると、車も通れる道となったところで、地蔵さんを着飾らせた祠の脇に出た。すぐに、車道を横断し、湯の奥部落の上の入口へと進む。赤い鳥居のある神社、文化財の萱葺き屋根の民家などの部落を通過して、舗装された林道歩きをして下部温泉に戻った。

  駐車場から見上げた下部温泉病院の上に、五老峰が帽子のように立っていた。