山域:南アルプス 仙丈岳  日時:2004/12/28〜30

メンバー:工藤紀、長沢、大屋、米満(記録)

行動: 12月28日 05:30富士宮ー09:00 戸台 09:30戸台発ー13:05八丁坂入り口ー15:05大平山荘ー16:00長衛荘幕営地 12月29日 5:30幕営地ー7:50大滝の頭ー11:30仙丈岳−14:00大滝の頭ー15:15長衛荘幕営地 12月30日 08:20長衛荘幕営地ー10:50八丁坂入り口ー12:05戸台

 女だけの冬山合宿は南アルプスの仙丈岳(3033m)。  大きなザックを担いで戸台から川原を登った。歩き始めてから30分、ハプニングが起こった。

右側の川原に移るため、3m弱の川を渡渉したところ、足を滑らせ、みどりさんが川に落ちてしまった。しかもザックが重たかったため、すぐには起きあがれず、 頭まで、水に濡れてしまった。後から渡ろうと思っていた私と大屋さんは、渡る場所を探して右往左往。やっとのことで渡った川の向こうにはずぶぬれのみどりさん。

この山行はここで終了かと思われた。しかしながら、みどりさんから「いくわよ。」との声。強いなーと思った。気温はマイナス。みんなの服をかきあつめて着替えたと言っても、下着は濡れている。とにもかくにも日向を目指して山行は続行した。急な八丁坂を越えて、林道を4本超えてやっと太平小屋についたころ、周りはすっかり冬景色となった。

重い荷物が本格的に肩に食い込んできたころ、幕営地に到着。明るい内に暖かい宿を確保することができた。  29日朝、天気は小雪。暗いうちにアイゼンをつけて出発した。大滝の頭までは樹林帯の中を登った。プラブーの重さにアイゼンが加わり、足が鉛のように重たかった。尾根に出てからは、小雪が舞って寒かったが視界は意外と良好。見たかったカールもうっすら見えた。

しかしながら、足は重く、息は苦しく、ちっとも前へは進まなかった。山頂かと思われたピークにいくつも裏切られ、新雪にアイゼンが埋まり、動かない体に悲しくなった。そんな私にみちよさんとみどりさんはあそこまで行っておやつにしようとか、あとちょっととかとか・・。大いに助けられて私は山頂までたどり着いた。

山頂は風が吹き雪が舞い本当に寒かった。滞在時間は2〜3分。でも私達は仙丈の頂上3033Mに立った。

 帰路、尾根を歩いている間は本当にドキドキだった。視界は悪くなりつつあり、体力はとっくに限界に近く、冬山の厳しさを痛感した。しかしながらそんなときでも冷静なみちよさんのルート選び。見ていて惚れ惚れした。

樹林帯に下りてきて一安心、と思ったら登ったときとは様相を変えた山が待っていた。一日にして降った雪で、登山道がすべて雪の下。下っているのか滑っているのかわからない感じで、下山した。テントに到着したときテントは雪まみれ。

でも登頂し無事降りて来れた喜びでみんなハイであった。  30日、下山道も雪まみれ。登ったときとは異なる景色に少々感動しながら滑り降りた。あっという間の八丁坂。登るときはあんなに苦労したのに・・。大変だったのは石がごろごろしている上に雪が降った川原で思った以上に長かった。  

無事下山してぬるぬるの高遠温泉に浸かって幸せだった。  ちなみに今回の山行は非常にご飯がおいしかったのでメニューをご披露。  28日 夕食:チャーハン、マッシュポテト(シーチキン入り)、ごぼうスープ  29日 朝食:そば  29日 夕食:シチュー、パン、チーズとクラッカー  30日 朝食:ホットケーキ(メイプルシロップ付き)、マッシュポテト焼き ごちそうさまでした!!