南アルプス 笊ヶ岳    

期 日 2008年9月13日〜15日   

メンバー 大屋初江・永田くに子・長澤みどり+他2名   

行動記録   
9月14日 登山口6:00〜上倉沢台地11:30 〜12:00〜笊ヶ岳13:40〜テント場15:00   

二月末に日帰り山行後の下界で、右足首の左右を骨折してしまいました。手術を経てギブス固定、松葉杖、GWには二足歩行が可能となりました。七月には軽い山行を始めましたが、ボルトと釘が登山靴にあたるので、九月末に再手術をして取り外すことにしました。骨の穴がふさがる迄は登山禁止。その前に満足感のある山をと、以前から行きたかった笊ヶ岳を計画しました。同行者はリハビリ歩行にお付き合いして下さる会員二名と、ボッカを兼ねた笊経験者の二人です。   

 交通の不便さもあり、前日の最終バスで椹島ロッジに入り素泊まりした。翌朝、朝食を済ませ滝見橋を渡り登山道に入る。連休の二日目の為ほとんどの人は千枚や聖で、後続もいないようだ。鉄塔まではジグザグの急登。今日は山中泊まりなので急ぐことはない。大屋さんと永田さんは茸を探し私の前後を行ったり来たりで忙しく、このテンポが助かりました。   

ゆるやかな登りを行くと視界が空けて、トリカブトの咲く草地に出た。テントを張りたくなるような雰囲気のある場所で大休止。ここからしばらく登ると長い巻き道になる。私としては右足が谷側に来るので注意して歩く。初めての下山者に出会う。上倉沢まで七つの沢を越えて行くので、水の心配はない。お二人は食事用にと茸洗いまでしていました。樹林から突然に上倉沢に出る。大きな涸れ沢を越えた台地は、トリカブトに囲まれた最高のテン場となっている。時間もあるので、テントキーパー二人を残して頂上を往復してくることにした。   

 平坦な樹林から涸れ沢を進み、ジグザグの急登を登ると稜線に出た。心地良い風にほっとする。疲労で足が重いが、二人を追いかけて山頂に着く。狭い山頂も転付峠や布引山からの人でそこそこの賑わい。小笊の向こうに富士山を期待したが雲の中、南アルプスの大きさを堪能して下山した。  その夜は、焚き火というには大きすぎるほどの大木を囲み、茸ソテーが振舞われました。 頭上には黒々とした空にぼんやりと月が浮かび、夜間飛行のあかりが音もなく行き交い、遠くで鹿の鳴き声が響いていました。しみじみとした五人だけの一夜でした。   

 15日、朝食も茸たっぷりの味噌汁をいただき、バスの時間もあるので今日はくれぐれも寄り道はしないようにお願いして下山。それでも二人の手にはヤマブドウが握られていたような・・・   

 久々の長時間の歩行でさすがに右足首は腫れていたけれど、大満足の証です。同行して頂いた皆さんありがとうございました。(記録 長澤)