薬師岳 日帰り登山    

平成19年8月13日   

メンバー 小林(久)  小林  寺野   綿引 王世呂条胤   

 主要な山で、登りそびれていた、薬師岳の計画をOB連に持ちかける。当初 1泊2日の計画を提案したのだが、雅彦さんの強い意見で日帰り登山とし、後半はパラグライダーのフライトエリアを巡るツアーとした。  

 メンバーはOBと とんぼクラブの仲間を加え4名となる。雅彦さんは会社をリタイアして悠々の日々であるが、自分達は未だ脛カジリを抱え休日の山行のみ。  
 富士宮から折立まで交代運転でも長い。ダム湖の畔の立派なキャンプ施設をやり過ごし、登山口のチャンプ場へ進むと夥しい車に圧倒される。これだけの人間が山に入ったら、ドウナルノ。幸い、キャンプ場の直ぐ近くに駐車出来、テントの位置も一等地を占める。  

 例によって酒盛りするが、夜中に付近のテントの子供が泣き、駄々をこねて起される。  仕方ない、さらに飲んで眠る。  

 早朝、暗い内に準備し、5時半過ぎには出発。登山は早立ちが鉄則である。良く整備された登山道は長大な尾根をひたすら登る。天気は最高に良い、眺めも最高。睡眠不足もアルコールの力で跳ね返し、4人は快調。山小屋に荷揚げしているヘリの音、強い日差し、夏山そのものである。稜線の小屋に達し、ビールのジョッキを見るとソソラレルがジット我慢。足早に登り、薬師小屋に達する。ここまで登ると風もあり、少し寒い。服を着て少し食べて出発。遭難碑を過ぎると山頂まで少しである。冬とは状況が違うのだが、山頂から、遭難碑、小屋の距離は剣から三の窓より近くに感じる。かつて経験した悪天候を思い出し、この稜線から、大きく黒部側に逸れてしまった愛知大遭難パーティーの事を考える。  

 山頂には、数名の登山者。登山口の賑わい程では無い。多分 一般的には付近の山小屋からのピストンが殆どで、もっと早い時間帯に登頂するのだろう。  

 日帰り登山はユックリ出来ず、山頂では10分程度で出発する。未だ長い下山道を思い、小走りで下る。「本当は小屋のビールに吸い寄せられたのが真実である。遅れた者を待つ間、飲む理由が付けられる。」  

 しかし最後の者もシッカリ飲み、理由に成らない。長大な下山道をドンドン下り、キャンプ場には日の高い内に着く。テントを片付け明日のフライトエリアに向かう。  

 正確な時間記録は失くしてしまったが、往復で11時間程度掛かったと記憶しています。  

                                 記  小林