2008年 春合宿 鹿島槍赤岩尾根    

2008年5月2〜4日    

メンバー 曲渕、工藤紀代、大屋、四条、深川    

5月2日    
  前夜発にて富士宮を出発、鹿島大冷沢公園にて車中泊    

5月3日    
  早朝、大冷沢を赤岩尾根目指し歩きだす   
二時間ほど林道を歩き西俣出会いに到着する   
雪渓を渡り尾根の下に来るが、踏み跡は西沢の谷の方に続いている   
私たちは予定通り尾根の末端よりとりついた   
尾根下部には雪はほとんどついておらず、藪こぎに近い状態で苦労する   
特に笹が谷川に向け倒れた状態の斜面は登山靴が滑り、中々登れない   
時折出てくる、小さな雪渓(雪の塊?)を見つけそのうえを歩いて行くが崩れたり途切れたりして苦労させられた。    

 中ほどで西沢の谷を登る人たちを望むことができた   
デブリの跡も谷筋には見られ、時折雪庇が崩れる音が響く中、谷筋を行くのはいかにも恐ろしげに見えたが歩くのは楽そうだった   
「あっちの方が楽そうだなあ」「いや、やっぱり雪崩が怖いよ」などと話しながらいく   
大分高度を稼いだが、まだ藪こぎが続く   
谷を広く見下ろせるところにたどりつくと、何組ものパーティが谷筋を登っている   
尾根を登るのは私たちのみで、今の主流ルートはそちららしい   
高千穂平あたりまで登ると尾根にも雪がつき快適に歩くことができた   
左に東尾根が険しい姿を見せ、時折デブリの音が谷に響きわたる    

  冷乗越のトラバースも雪が少し腐り気味であったが、安定して通過できた   
今日、幕営地の冷池山荘には意外と早く到着した   
火の出ているうちは暖かく、外で宴会となり暗くなる前にすっかり出来上がってしまった。   
女性陣のテントで食事をいただき、早めに就寝する   
訓練モードに入っている若手はシュラフカバーとアンダー用のダウンの上下のみで寝ていたがやはり寒くてあまり寝られないようだった    

5月4日    
  今日は山頂に向かう   
すごく近くに見えた山頂も実際に歩くと長く感じた   
山頂は大混雑で、山頂での写真をとるにも少し並ぶほどで人気の高さを感じた   
冷池山荘の幕営地に帰り、デポした荷物を回収し爺ヶ岳に向かう   
爺ヶ岳山頂より予定どうり南尾根をくだる   
穏やかな尾根で快適にくだる、途中急斜面が何度かあったが樹林帯までは快適に下っていく   
樹林帯に入ると扇沢がはるかに下の方に見えてくる、もう少しだと思いながらも中々近づいてこないのがひどくもどかしい   
長い下りをやっと終え、扇沢の少し下の道路に出タクシーを拾い皆で鹿島大冷沢公園の車までもどる。